有隣寺　ーお寺の声ー

　本日は有隣寺にお参りいただきまして、誠にありがとうございます。住職の祖父江佳乃でございます。
　有隣寺の正式名称は徳風山有隣寺と申します。寺の名の由来は「徳は孤ならず 必ず隣あり」という論語からつけられました。徳の風の吹くところには孤立することなく人が集まる。仏の功徳が吹くところには人々が集まる。｢ようこそようこそ｣とどんな人も向かい入れてくれるところがお寺、有隣寺の由来でございます。

　有隣寺は親鸞聖人を宗祖とする、浄土真宗・真宗大谷派のお寺で、ご本尊は阿弥陀如来さまでございます。 有隣寺の本堂は毎日開けてあります、心静かになりたいとき、何か心がさびしいとき、ぜひ本堂の阿弥陀さまに手を合わせに来てください。阿弥陀様はきっとご自身を“かけがえのないあなた”と教えてくださいます。

　有隣寺の開基は私の祖父、祖父江省念です。祖父は説教の名手、とりわけ節談説教の名手といわれており、生前は本堂がいっぱいになるほど説教を聞きに来る方が訪れておりました。小沢昭一さん、永六輔さんは祖父江省念のことを、“最高にして最後の説教使”とおっしゃって下さり、小沢昭一さんは、いっとき祖父に弟子入りして、この有隣寺にお住まいになっていらっしゃったこともございます。
　今では私がその後を継ぎ、精一杯にお勤めしております。毎月こちらで説教を行っておりますので、ホームページをご覧になって、お時間ございましたら是非一度おこしください。本日はお参りいただきまして、誠にありがとうございます。また、有隣寺にお参りくださいませ。